「あの日、あいつのやった事は許されないけど、少なくとも、本当に殺したかったわけじゃないと思うんだよね。 だってその証拠に、毎年決まった時期にお墓参り行ってるみたいだし。」 「え…?」 お兄様が毎年? 私がいく頃にはいつも何もなかった… …いや、そう言えば毎回1年たってるはずなのに、 お墓はいつも綺麗でした。 あれは、お兄様だったのですね… 「会長サンは千騎のこと嫌い?」 「いえ。お兄様のことは好きですよ。」 確かに、恨んでいた時もありました。 けれど、会えて良かったと思うんです。