──── 「やっぱり来ると思ってたよ、会長サン。」 「鈴城委員長、お兄様のこと教えてくれますよね?」 「いいよ。どこから話そうか。」 鈴城委員長は一回ため息をつくと、静かに話始めた。 私たちしかいない部屋には鈴城委員長の声だけが響く。 「千騎と俺は、小学校に入った頃に知り合った。 千騎はクラスの誰よりも頭が良くて、優しくて、みんなの人気者。 でも、いつからか千騎は変に歪んでいった。 会長サンの親が殺されたのは千騎が小2の時だよね?」 「えぇ。」 もう三年生でもおかしくはないですが。