─────────────── ─────────────── ─────────────── 『以上、300人。』 『続きまして、在校生送辞。 在校生代表、蓮己天苑。』 3月の暖かい春の日。 私立空風学園では卒業式が行われようとしていた。 約900人の生徒が集まるホール。 そこから300人の生徒が卒業していく。 その中には、生徒会の3年と執行部の3年も。 私は落ち着いて、任命式の時と同じように壇上に上がろうとしていた。 壇上に上がり、一礼する。 そして、マイクに近づき…