珀炉に頼ろうとした私が馬鹿でした。
「珀炉、引き留めてしまいすみませんでした。帰っていいですよ。」
「お前は?」
「私は仕事がまだあるので。」
生徒会室に戻らなければ。
やり残した分を今日までに終わらせないと…それに、クラスの事件についても。
「じゃ、生徒会室までついてく。」
「なぜ?」
「俺の鞄、生徒会室なの。」
「…まぁいいでしょう。」
私に害がなければいいんですけど…
あ、そう言えば…見回りもしないと。
行く前に見ていきましょうか…
まずはグラウンドからですかね?
「おい!どこ行くんだよ?生徒会室そっちじゃなくね?」
「知ってます。校内の見回りですよ。」
この速度だと、時間がかかりすぎますかね??
できるだけ早く終わらせたいですから…
ちょっとだけすみません…
そう思いながら私は一歩目の足を出して、走り出した。
「えぇ!?ちょっおい!!待てよ!」
後ろで珀炉がなにか言ってますが、大丈夫ですよ。
珀炉なら追いつけますから。


