「俺は良いとこどりしちゃ駄目だからさ。 頑張れよ。 珀炉君、君が今までやってきたことは無駄じゃない。 君がこの10年間やってきたことは無駄じゃない。」 「でも…」 こんな俺より… 「じゃあ一回目を閉じて。」 「………」 漣斗さんにいわれて、無言で目を閉じる。 すると、 漣斗さんの手が俺の目の前に出される気配がする。