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「…漣斗は何故あんなに人気なんですか。」
「いや、あれは天苑目当てだろ。」
「私目当てが漣斗に話しかけるわけないでしょう。」
巡回が終わる頃には、もう風月祭の一日目は終わりかけていた。
ほとんどの生徒は明日の準備をして帰る間際…。
しかし、こんな疲れるのはきっと漣斗せいですよね。
歩けば視線が集中し、止まれば人に囲まれ…
あんな経験したくてもできないですよ。
まぁできても経験したくはなかったですが。
「この後どうすんの?」
「教室に行きますかね…
それかもう帰るかのどちらかです。
漣斗は?」
「俺は帰るかな〜疲れたし。」


