「漣斗、頼みがあるのですが…」
急に発せられた言葉に俺は一瞬驚いたものの
平静を装いながら「頼み?」と聞き返す。
んで、成り行きで天苑と巡回することに。
……俺紅葉とか星夜とかその他大勢の人に殺されたりしないよね?
それだけが凄い不安なんだけど。
そんなこと知るよしもなく隣の天苑はどんどん進んでく。
…1人でも大丈夫そうだけど。
「漣斗?どうしたんですか?」
ずっと天苑の方を見ていたのか天苑は不思議そうに俺を見る。
「いや、なんでもねぇよ。」
「今日の漣斗はちょっと変ですね。」
クスッと笑いながら言う天苑に少なからず心惹かれた何かはあったけど、
俺はきっと天苑の親の視点で見てたのかも。
無茶ばっかするやんちゃなガキの。
◇◆◇◆+漣斗SEIDーEND+◆◇◆◇


