「珀炉…?」
───────ムカッ
いや、なんだよムカッって。
別に天苑の第一声に珀炉君が出てくるのなんて当たり前じゃんか。
なんでイラついてんだんよ…。
今日の俺変じゃね?
ってか全部紅葉のせいだ。
あいつが変なこと言うから…
って、それに影響されてんのは俺のせいか。
やっぱりもうめんどくせぇ。
ごちゃごちゃしたこと考えんの止めよう。
今まで通りでいいじゃん。
「珀炉君じゃなくてすみません」
「漣斗ですか…何故?教室に行かれたのでは?」
─────────イラッ
いや、イラついちゃ駄目だ。
平常心平常心。
「忘れ物とりにきたの。
クラスまで送ってく?
巡回すんの今日は止めたら?」
ってか何?もうみんなして俺は邪魔者ですか?
教室からも必要とされてないし…


