『なんだい?まぁ大体の検討はつくけど。』
「そんな感じです。停学にしてほしい人が一人いまして。」
私が電話をかけたのは、この学園の理事長。
狐衣鋼(コノエ.ハガネ)
名前を見て分かるように、一応珀炉の父親ですね。
まぁ、そっくりなんですけど…。
『ふーん。だれ?』
それに、もう30代なのに、しゃべり方が若いんですよね。
「3年3組の仁科亜華利と言う人です。ご存知でしょう?」
『じゃあ二週間くらい?』
「それくらいでいいです。
お願いします。」
まぁそんなものでしょう。
通話を切って、図書室の扉に手をかける。
この広い中から閑奈さんを見つけられるでしょうか…
私は図書室の扉を開けた。


