「珀炉、また待ってたんですか?」 「あぁ。ダメか?」 「ダメですね。」 天苑が来てから一緒に路地を歩く。 普通に転校生がくることだけは言っとこうか。 いや、逆に何か不安にさせるか? いや、千騎さんのことはまだしも、転校生のことだけは言っておこう。 そして、話すと、予想通り不安と不満を掛け合わせたような反応。 これからどうする…か。 天苑にはしばらく何も言わないでおこう。 その方がきっと 天苑のためになるだろう……─── ◇◆◇◆+珀炉SEIDーend+◆◇◆◇