「なんで、って言われてもな〜
母さんに言われただけだ。」
露美さんは相変わらず心配性なんですから。
私は大丈夫なのに…
「そうゆうことなら仕方ないですね。
帰りますよ。」
「え?いいのかよ」
「露美さんの好意をありがたく受けとるだけですよ。
置いていきますよ?」
「いや、待て。俺も帰る。」
懐かしい、この感じ。
ずっと一緒に帰っていたはずなのに、今日はなんだかいつもと違う。
けれど、
「天苑が俺に対して敬語じゃなくなることってある?」
「…………」
けれど、
何故か嫌な感じがするのは一体………───


