隣の山田君


私は早速、山田君の家に行った―


ピンポーン―


「はぃ…。」


中からどんよりとした空気の女性が出てきた。

女性は化粧もせず、パジャマで髪の毛もボサボサだった。


「大丈夫ですか?」


「えぇ…。どちらさんで…?」


「警察です。

 今、旦那さんは?」


「買い物に行ってます。」


「そうですか―

 ちょっとお話聞きたいんですが…。」


「またですか!

 もう、自殺でいいです…。

 これ以上私達の心の中をかき乱さないで下さい…。」