私はお風呂の中でさっきのことを思いだしていた。




成泰のあの言葉を。



正直なところ、嬉しかった。



成泰はもうあの2年の先輩が好きなんだと思っていたから。



でも成泰の気持ちに応えることはできない。



成泰はああ言っていたけど、私には勇気がないんだ。



それにお兄ちゃんの怒りも悲しみも、苦労も見てきたから無理だよ。