それから数日後、バイトが終わり成泰に家まで送ってもらっている時だった。
「なぁ、菖蒲」
「なに?」
「…わかれよ」
「えっ?」
成泰の声が小さすぎてききとれなかった。
「ごめん。別れてくれ」
今度ははっきりと私の耳に届いた。
でも理解できない。
「じゃあな」
気がつけば家の前まで来ていて、成泰は背中を向けた。
「なぁ、菖蒲」
「なに?」
「…わかれよ」
「えっ?」
成泰の声が小さすぎてききとれなかった。
「ごめん。別れてくれ」
今度ははっきりと私の耳に届いた。
でも理解できない。
「じゃあな」
気がつけば家の前まで来ていて、成泰は背中を向けた。


