アイリス~不良学園のボス~

私は電話の向こうから聞こえる声が全く頭に入ってこなくて、ひとりで不安になっている。




「菖蒲、どうした?」




そんな私の様子に気づいた成泰は優しく私に手を伸ばす。



成泰の手が私の手に触れ、私は成泰を見た。




「ちょっと、電話かせ」




何も話せない私に、成泰は電話を奪い私のかわりに話始めた。