アイリス~不良学園のボス~

きっと優しい成泰のことだから私の意思を確認してくれるんだ。





“菖蒲、俺お前がほしい。優しくする。いいか?”

“うん。成泰ならいいよ”

“…愛してる”




そして私と成泰はより深く愛し合う。



まるで少女マンガのワンシーンのような世界を想像していた。





「……電話なってるぞ」


「へっ?」




私の妄想は一気に砕け散り、電話の着信音が耳に届いた。