「そうみたいやな。
最初は俺も驚いたわ」


立花とは、俺の高校時代の後輩だ。

「高校卒業前に、就職決まったって喜んでたろ?
何で警察なんかに?」


「俺も知らんかったけど、あいつも超能力使えるらしいわ。
それで、サラリーマンから半強制的に警察に転職決定や。
今や超能力者の七割が、警察関係に入らされるらしいからな」


その話を聞いて、ますます翔は機嫌が悪くなる。


「これだから国の犬なんて職業は嫌いなんだ。
まったく……」