「5年後、もし俺が来られなかったら代わりに掘り返して欲しいんだ」
「いつでも来れるじゃん、こんなとこ」
だけど圭ちゃんは、首を横に振った。
「引っ越すんだ。来週」
「は?」
「いつ戻って来れるかもわからない」
「は!?何それ!来週!?あたしそんなの聞いてない!」
「言ってないもん」
「なんで!」
「言ったら泣くじゃん」
「言わなくても泣く!」
圭ちゃんは、泣きそうになるあたしの顔を見て、微笑んだ。
「泣かないでよ。笑って?」
なんでかな、
その時の圭ちゃんが、
泣きそうになってるように見えたんだ。
