【短編】君ノ秘密





「圭ちゃんっ…」



無理だよ…。



止まんないよ、涙。



「あたし…まだ伝えてないのにっ…」





あたしも好きだって、まだ伝えてないのに。





拭っても拭っても涙は止まんなくて。



それでも、笑って。

空を見上げた。



「…自分ばっかり伝えて逃げんな、ばか」



あたしも、大好きだよ。



圭ちゃん。



だから、ちゃんとあたしのこと見守っててね。



今度こそ、

約束だよ――……?









秘密基地に隠されていた、



君ノ秘密――――――




あたしはそれを、

そっとポケットにしまったのだった。







――Fin――