ねぇ…愛して?


二人で手を繋いでゲーセンまで歩いた。

私の歩幅に合わせて
ゆっくり歩いてくれる
たくやの優しさも、
たまに手を強く握ってくれる
温もりも私の心をときめかせた。

まるでマンガに出てくる女の子みたい。

こんな気持ち、想像してなかった
私には新鮮で仕方なかった。


二人で選んだプリ機に入る。


「あっ、かな?」

「ん?」

「目つぶってて…。」

「な、なんで?」

「いいから。」


よくわからないけど、
言われた通りギュッと目をつぶった。

ジャラ…。

小さな音がすると同時に
冷たいものが首に触れた。


「はい。いいよ。」

「え、これ…?」

「お揃いですけど?」


ニヤニヤしながら見下ろすたくや。

私の首にはさっきの
雑貨屋さんで見ていた
リングが三つ通った
ネックレスが下がっていた。

たくやの首にも同じもの。


こんなドラマみたいな展開が
本当にあるのだろうか?

こんなマンガに出てきそうな男の子が
本当にいるんだろうか?


「ありがとお…。」


嬉しさでちょっぴり泣きそうになる
私の頭をポンッと軽く叩く
と少し照れた笑顔で


「こんなことするの恥ずかしかったし…。
まあ喜んでくれて良かった。」


もお、反則だよね。

キュン死にって本当に
あるのかもしれない。

なんて思うくらい
その時のたくやは可愛かった。

プリを撮ってる最中もドキドキが
なくなることはなかった。

けど、今までで一番幸せな
プリだったのは間違いない。


3、2、1…


「あっかな!」

「え!?」


撮影のカウントが終わる寸前で
大声でたくやに呼ばれ、
反射的にたくやの方を見る。


パシャッ… ちゅ…

撮影の音と同時に唇に
柔らかいものが触れた。


これがたくやとの初キス。

これがたくやとの初チュープリだった。