次の日、6月7日。

せっかくのデートなのに学校の
掃除がなかなか終わらない。

早くたくやに会いたいのに…。
そう思うあまりイライラし始める私。


「かな?なにイラついてんの?」

はるかが心配そうに首を傾げる。

「掃除終わるの遅いんだもん!」
「かなが時間気にするの珍しいね?
なんか約束あるの?」

「今日はたくやとデート!…あっ。」

「はっ!?デートって何!?」

しまった…。
勢いで口が滑ってしまった。


「いや、えっと…。」

「誤魔化さないで全部言いなさいよ〜?」

何故かニヤニヤながらこっちを見るはるかは、
どこか楽しげだった。