「あ、レン! もう帰んの?俺も帰るっ」 樹が大声を出しながら 追いかけてきた。 一瞬外したイヤホンを もう一度耳に入れる。 シャッフルして適当に曲を選び、 あまり好きでない曲が 流れ出して顔をしかめた。 「マック寄っていかない?」 子犬のような笑顔で聞いてくる彼。 コイツ、今まで 顔で損したことないだろうなー…。