「いーよ。どこの?」 「クーポン券持ってんだよね! 二枚あるから一枚やるよ」 …は、話聞けよ! 樹がそーいうヤツだってのは 分かってるのであえて何も言わない。 「へーへー、ありがたき幸せ」 「はははっ!よいぞよよいぞよ」 俺はネクタイを緩めながら 鞄を持ち直した。 学校を出てしばらく歩いた所に マックがある。 行くなら多分そこだろう。 そこに向けて足をはやめた。