そう言った瞬間、
美梨奈は驚いた顔をして下を向いた。


「ごめん…な…。
でも俺、佐藤のこと…諦められなくてさ…
両想いだって知った今、俺には佐藤が必要なんだ。
わかってくれるよな?…美梨奈…」


「ふっ、ははっ。」


「何笑ってんだよっ!?」


顔を上げて、俺を睨んだ美梨奈は…


「ははっははははっははははははははっ!
…何言ってんの?俺には佐藤が必要?
笑わせんじゃないわよっ!
別れたいなら別れてあげる!」


俺は耳を疑った。


「はっ?」