「遅れてごめんねぇ?」


美梨奈ちゃんはそう言いながら、
中山の後ろから中山に飛びついた。


「わっ、み…美梨奈。暑い。
離せ?」


「ごめんねぇ?」


美梨奈ちゃんはゆっくりと離れる。


何度この光景を私は見たことだろう…
"慣れてるんだけどなぁ…"
今日は近くで見ていたからか、
慣れてるはずなのに普段の一倍…悔しかった。