「怜…於…?」 私を慰めていた主婦らしき人は、今は私の背中をさすっていた。 主婦はうつ向き、涙をこらえている様だった。 「……私は悪くない…。 怜於は死んでない…嫌だ嫌だぁ!」 後ろでそう叫ぶ実那ちゃん。 立ち上がったと思えば、歩いて逃げ去っていった。 その現実に…目をそらす様に。