冥界のエトランゼ



「双子だよ、天使の…ね」


私は陽向の最後の言葉にポカンとした


口が開いたまま塞がらず、陽向の言葉が脳に到達するまで時間が掛かった


今、天使って言った?


「あのね、私、今そんな冗談は…」


「冗談などではないぞ、小娘」


双子の片割れが相変わらずの無愛想な表情で私に言う


しかも、こんな小さな子どもに小娘呼ばわりされる私って…