見事に咲いたばらから光が出て、
精霊が飛び出しました。
「封印を解いてくれてありがとう。代わりにあなたの願いを叶えましょう。」
精霊はお姫さまに願いごとを聞きました。
「わたしは… 何でも気が合って、いつまでも一緒にいてくれて、あたしの分身のような友達が欲しいの。」
「分かりました。あなたにぴったりの友達を授けましょう。」
精霊は願いを叶えてくれるようです。
しかし、精霊は ある条件を出しました。
「ただし、やることがあります。理想の友達を作るには、あなたの影を半分割ります。」
「いいわよ。半分なら。」
お姫さまは答えました。
理想の友達が手に入るなら、
影の半分など安いものです。