「えぇ、分かりました。どうすればいいのですか?」


お姫さまは早く聞きたくて仕方がありません。


「この種を鉢にひとつ、まきなさい。そして花が咲いたとき、精霊が親友を呼んでくれるよ。だけど、まだわたしも試したことがない。慎重に育てるんだよ。」


お父さんはそう言って、種をひとつくれました。


黒くて、ぴかぴかの種です。


お姫さまは早速お部屋に戻って、種を鉢に植えました。


これで友達が出来るかと思うと、
なんだかドキドキしました。


お姫さまは王子さまを想って眠りました。