「わたしが夜眠れなくて テラスを散歩していた時、その人が通りかかったの。とても美しい人だったわ。その人がわたしのところに来て、一緒にお城へ来てくれませんか って言われたのよ。それで…この間結婚を申し込まれたわけ。」


その話を聞いて、お姫さまには ある疑問が生まれました。


そのフィアンセって…
もしかして…


「実物のわたし…。あなたに話しておくことがもうひとつあるわ。明日、待ちに待った結婚式なの。もちろん、来てくれるわよね?」


親友の手には、ルビーの指輪が光っていました。