「特に、工藤レンみたいな、ちゃらついた男が!!」


そう。
あたし、森川アオイは、大の男嫌いだ。
特に、工藤レンは一番嫌いだ。


「アオイー意地はんのやめなよー」

「うっさい美咲!
意地はってなんかねーし!」

「あらあら。アオイはいつまで過去の事引きずってんの。」

「…関係ないでしょ。」

「まったくー。」
美咲はため息をついた。


あたしには、触れたくない過去がある。
中学からの親友の美咲しかしらない。