知らなかった・・・



私が、あなたを好きだったということ・・・




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私の名前は《吉村 亜乃》(よしむらあやの)


あれは1年前の入学式。  私とあいつがはじめて会った日。



「亜乃ー!もうおそっい、先行くよー?」

↑は、友達の凛那(りんな)。っていうか、私の1番の親友。



「まってー!いまいく!」




「ごっめん!  なんか眠くてさぁ。」

「また寝坊?高校生になっても変わんないっすね~、亜乃さーん。」

 
バカにしたな・・・まぁたしかにそうだけど・・・




「おい!凛那、いこーぜ!」

「あ、涼くん。まって~。」


あ、涼(りょう)。こいつは凛那の彼氏。  あの頑固な凛那が、告白した、初恋の人。

ってか、あいつといくんかい・・・にがってっす。キザすぎて・・・。





いいなぁ、恋人。


私にとっては、夢のまた夢の話。


恋なんてできない・・・ むしろ、むいてない。








ゴンッ!!!

「いったぁ~・・・ もう、なんだよ えっ?犬?」



「オラァ~!ごん太!  走るなって   うおっ!!!」

こいつの犬か・・・こんにゃろ~。



「だ、だいじょうぶ?」



「大丈夫じゃないし・・・ってか、あんたまず謝りなさいよ!」


「ほえ?なんで~?  ぶつかってきたのはそっちです~。しかも、大丈夫ってごん太に言ったんですけど~?」






でた。



うちの嫌いなタイプ。



!!!




なんで、


なんでこいつと








同じ制服着てんの~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!



「あんた、00高校?」


「この制服カッコイイよね!   俺が着るとぉ~さらにかっこいい☆」



あぁ、はやく学校いこ・・・時間の無駄だ。



こいつと同じクラスじゃありませんように。




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神様のバカ~!


同じクラスじゃねぇ~かぁ!





し、しかも・・・



隣かよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




とりあえず何か話すか?   よし、そうしよう。気になることもあるし


「ねぇ、私 吉村亜乃。1個きいていい?・・・ なんで学校に、犬持ってきてるの?」


頭おかしいのか?こいつ。


「んっとねぇ~。 かわいいから」


うん。やっぱり。  こいつ、ばかだ。