私の腕をつかんだのは
隣の席のちょっと感じ悪い人だった。

名前は・・・
桐山尚斗。

ん?
どこかで聞いたことある名前だなぁ。

人違いだよね。

「ぁの、離してくれませんか?」
「無理。おまえさぁ、今日俺ん家こねぇ?」

・・・はい?

「あの、急に何を言ってるんですか?
 困ります。離してくださいっ」

ひどいよ・・・。



「おい、尚斗。離せ。」

だっ、誰?

「チッ。」

「ほら、いくぞ。」


「あっ、はいっ」