「気を付けー、礼」


ガタガタガタ―

授業が終わり一斉に教室から出て行く。

部活をやる者

バイトに向かう者

ただ家に帰る者――


俺は合コンに向かう。


「孝弘ーっ早く来いよー!」


教室を先に出た光輝が俺に手を振りながら言ってきた。


「分かったって。ってかお前バスケは?」

「今日合コンのために休んだー!」


俺は呆れて返事をせず光輝の所に向かった。

合コンの為に部活休むって・・バカじゃねーの?

俺らの学校のバスケって確か結構強かったはず。

そんな簡単に休んで大丈夫なのか?


ま、どうせ光輝の事だからどーでも良いけどな。