新学期。

誰もがドキドキしながら迎える

進級、進学の春。

「いってきます。」

気だるそうに家を出たあたし。

石川千尋。今日付けで中学二年生。

自転車にまたがり片道20分。

自分の通う中学に来た。

皆クラス表を見に昇降口に集まってる。

「あたしも行くか。」

今年のあたしは…っと。

「5組か。」

一番奥の教室やんけ。

「めんどくせぇ…。」

しかも。

去年もクラス一緒の奴そんなに

関わりやすい奴じゃねぇし…。


とにかく、厄介なクラスに入ったことは分かった。