お姫様のオオカミ



みんな一生懸命だなぁ。いきいきしてる。

「詩音ちゃん。ちょっといいかな?」

「はい、なんでしょうか?」

キャプテンに呼ばれた。

「ちょっとお願いしたいことがあるんだけど」

「お願いしたいこと…?」

そういって案内されたのは、サッカー部の部室。

「掃除をお願いしたいんだけど、いいかな?」

ドアを開けると、見たことがないくらいの汚れが。
まぁ、男だけだし、こうなっちゃうよね…

「わかりました」

「ごめんね、汚くて。今までマネージャーとかいなかったからさ」

うちの学校の不思議なところは、サッカー部にだけマネージャーがいないのだ。
それは監督である顧問の意向なのだそうだ。
自分の事は自分でする。それをモットーにしてるみたいで…
それはそれでいいことだよねっ。

「大丈夫です。無理言ってマネージャーにさせていただいたので。お掃除させていただきますね」

「助かるよ。それじゃあよろしく」

「はい」

キャプテンは練習に戻っていった。

掃除か…
これはやりがいがありそうだ(笑)