お姫様のオオカミ



「風、気持ちいいな」

柵に掴まりながら言う玲央。
金髪がなびいてキラキラしている。

「えっあっそうですね…。でも、立ち入り禁止って…」

「詩音はいい子なんだから…少しは羽目外しなよなっ!」

「えっ…あっ!」

「それやるよ。飯、途中だったろ?」

投げて渡したのは焼きそばパン。
さっき買ってたやつ。

「でっでも」

玲央のお昼ご飯は?

「大丈夫。俺のもちゃんとあるから」

私の心を見透かすかのように答えた。
玲央は勘が鋭すぎるよ…