お姫様のオオカミ



お昼休みになった。
玲央は…寝てる。

「玲央、お昼ですよ。起きないんですか?」

少し揺すってみたけど起きない。
起きたためしなんかないけど(笑)

「玲央?」

「春瀬、いいよいいよ。寝かしといてやって」

「でっでも」

「いつものことじゃん。起きた時でいいよ」

「わかりました」

最近の玲央は、友達と一緒にご飯を食べるようになった。
前は自分の席から離れずにいたけど。

「詩音ちゃん、食べよ」

「あっはい」

朱里ちゃんの所へいった。
彼女は1年の時からの仲。
フルネームは築島朱里(つきしま あかり)。

「しーちゃん、早くお弁当見せてよぉ」

この子は木島友香(きじま ゆうか)ちゃん。通称ゆうちゃん。
みんなの妹って感じの子。

「はいはい」

彼女は私のお弁当を見るのが日課になっている。
ゆうちゃん的に、私のお弁当は1番おいしそうに見えるらしい。

「うわぁ~。いつみてもおいしそう…」

「そっそんな」

「素直に褒められなさいっ」

「あっありがとです…」

いつもこんな感じだ。
2人といるとなんか落ち着く。
そう思わせてくれる大切な友達だ。