お姫様のオオカミ

「…詩音~!!」

玲央がこっちに向かって叫ぶ。
大きく手を振りながら。
周りの女の子たちの視線がすべて私に…

玲央はそんなのお構いなしに向かってきた。

「詩音!俺、どうだった?」

「すっすごかったです。目で追いかけるのが必死になるくらい…」

「大げさだな(笑)」

「そんなことないですよ。ここにいる皆さんも玲央の事応援してくださってましたし」

「ふぅん…」

そっちには興味はないみたい。

「じゃあ帰るか。…その前に着替えてくる。汗でベタベタなんだ」

「わかりました。ここで待ってますね」

「あぁ」

玲央は着替えに向かった。