お姫様のオオカミ

玲央の席は窓側の後ろから2つ目の席。
私の席は廊下側の前から2つ目の席。
真反対ってやつ。
でも、あの時はこうすれば学校に来てくれるって思ってたから…


昼休み


「しーちゃんしーちゃん!!玲央くん来たね!」

「はっはい」

「じゃあ上手くいったんだ」

「…え?」

「そっかそっかぁ」

2人が嬉しそうにしている。
どっどういうこと?

「あの、その…」

「だって、しーちゃん鈍感さんだから」

「え?」

「詩音ちゃんの話聞いててきゅんきゅんしまくったわ」

「え?」

「しーちゃん、玲央くんの事好きなのに気付いてなかったんだもん」

「あたしらの口から言うのは面白くないから言わないでいたのよ」

「そっそうだったんですかっっ」

今になって二人の言葉が一致する。
そういう事だったんだ…

「まぁ上手くいったみたいでよかったぁ。あたしも恋したいぃぃ」

「あんなに甘酸っぱいのは久しぶりだったしね」

「さすがあたしらのしーちゃんだよねぇ」

「うんうん」

「お前らの詩音じゃねぇから」

「「「っっ!!!」」」

3人でびっくりする。
その声の主は玲央。