お姫様のオオカミ

少しして、着替えてきた玲央が来た。

「暗くなったな」

「そうですね…」

ぎこちない会話。
さっきまで、あんなに話せていたのに。
お互い冷静になったのか、恥ずかしさがこみ上げてきている。

「帰るか…」

「えっあ…」

ぎこちない。

「もう暗い、しな」

そう言って私の手を握った。
鼓動が加速する。
ドクンドクンと波打つ。
今にもこの繋いでいる手から伝わってしまうんじゃないかって思うほどに大きい音。