お姫様のオオカミ



「じゃあ帰るか」

「えっあっはい」

言われるがまま玲央の後ろをついていく。

「詩音」

「はっはい」

私の名前を呼んで、立ち止まる。
何かあったのかな?

「あのさ…」

突然私の腕を掴んで玲央の隣に引っ張った。

「俺から見えるところにいて?」

そう言って手を離した。
私は小さくうなずいて返事をした。