お姫様のオオカミ

「真島、何してんだ?」

「いっいえ…」

「誰がその話していいって言った?」

「すみません!!」

「行け」

「はっはい!!すみませんでしたっ!!」

真島くんが走り去っていった。
私はこの状況に怯えていた。

「…詩音ちゃん、ごめんね」

今までに見たことのないくらい怖い先輩だったから。
私の体は小さく震えていた。

「怖かったよな…ごめん」

そう言って私を抱きしめる。
先輩の腕の中で横に首を振る。

「詩音ちゃんには俺から話そうと思ってたんだ。不安になるって、自分を責めちゃうと思ったから」

「先輩…」

「なのにあいつは、先走りやがって…」

「まっ…真島くんは何も…悪くないです」

「ふっ…詩音ちゃんは優しいのな」

そう言って先輩が離れる。

「今日の放課後、校門で待っててくれないか?ちゃんと話すから」

「…はい」

「いい子だ。午後は保健室にいるといいよ。あんまり無理しないこと、いいね?」

「むっ無理してないです。大丈夫です」

「俺にはそう見えないから。いいから来なさい」

先輩に連れられ保健室へ強制連行。