お姫様のオオカミ

「詩音ちゃん、大丈夫?」

先輩だった。
私が小さく頷くと安心したようで、

「起きたみたいだし、とりあえずは大丈夫だね。俺は授業あるから、また後で来るよ。俺が戻ってくるまでここから出ちゃダメだから」

「はっはい…」

「絶対安静だからね。じゃああとでね」

私の頭を撫でて、先輩は教室へ戻った。
ズキズキしていた頭の痛みが少しだけ和らいだ気がした。