お姫様のオオカミ



「俺じゃ詩音を幸せにしてやれない」

玲央…?

「…泣かしてばっかの俺が、詩音を笑顔にしてやれるわけがないから」

そんなことないよ…

「今までもこうやって泣いてたんだろ?俺のせいで」

そうだけど…
これは全部勘違いだったの。

「結局俺は最低な奴なんだ。これでわかったろ?俺はお前と一緒にいる権利はないんだ」

最低なんかじゃない!!
そんなこと言わないで…っ。

「俺はやっぱり詩音を泣かしてばかりだ」

ちっ違うの…
これは…っ。

「…俺じゃ詩音の涙は止められない」

玲央!!
玲央!!玲央…っ…



「…っ!!」

ゆ…め…?
玲央の言葉がぐるぐる回っていた夢だったようだ。

っ…頭が痛い。
私、あの後…どうしたっけ?
…ここは?


「…あ、起きた?」

聞き覚えのある声。
声の方へ向いた。
そこには…