お姫様のオオカミ

「離した方がいい?」

「え?」

「って、いつもなら言うんだけどね。もう我慢しないことに決めたから。もしかしたら強引な事、しちゃうかもね」

「強引…?」

「なんてね。それはさすがにできないよ。詩音ちゃんに嫌われたくないし」

「先輩…」

「そんな顔しないの。詩音ちゃんには笑っててほしいんだから」

その言葉に心臓がさらにうるさくなる。
先輩はどうしてこんなドキドキさせるようなことをさらっと言えてしまうのだろう…

「そういえば、この辺に公園とかあるよね。寄っていこうか」

「あっはい」

今歩いている近くに公園がある。
先輩の家の方向からは反対にあたるのにこの辺の事詳しいんだ…
感心していた。