お姫様のオオカミ

練習してみよう…
心の中で。

一豊先輩…一豊先輩…一豊先輩…一豊先輩…

心の中で言えば言うほど頬が熱を帯びる。
男の人を名前で呼ぶなんて桜井くん以来だし、緊張する。

一豊先輩…一豊先輩…一豊先輩…

「…詩音ちゃん、お待たせ!!」

「…っ!!」

先輩が来ていた事に気づかなかった。
ほっぺが熱い…!!
慌てて顔を隠す。