お姫様のオオカミ

下駄箱から靴を取った。
靴を履いて、あとは帰るだけ。

そういえば玲央、学校来てたんだ。
知らなかった。
じゃあ風邪とかだったのかな…
私の事が嫌いとか関係ないんだよね。
わかんないけど…

いつの間にか玲央の事考えてた。
私の中でこんなにも玲央が大きくなってたなんて…
全然話してないのに。
それでも思いが募ってゆく。
これが『恋』ってやつなんだ。

「…痛っ」

ボーっとし過ぎて人にぶつかった。

「すっすみませ…っ!!」

顔を上げるとそこには玲央がいた。
びっくりして動けない。
それと同時に声も出ない。