お姫様のオオカミ



「…でしょでしょー」

「それはそうだね」

「しーちゃんもそう思うでしょ?」

「そっそうですね」

「詩音ちゃんを困らせないの」

「はぁい」

他愛無い話で盛り上がる。
2人といるとホント楽しい。

「詩音ちゃん」

「はい?」

「昼食取ったし、もう帰りなさい。今日は休んだ方がいいよ」

「えっ?だっ大丈夫ですよ。保健室で休ませていただきましたし、元気です」

「確かに体は元気になったと思うよ。けど、心は病気のままじゃない?」

ゆうちゃんの言葉がぐさりと刺さる。

「詩音ちゃんは心の病気を何とかしないと治らないみたいだからね」

「でっでも…」

「大丈夫大丈夫。今日くらいはあたしらの言うこと聞いときなさい」

「寝不足になっちゃうくらい考えてたんでしょ?今日はもうそれしか頭に浮かばないと思うし、帰っていっぱい考えなよ」

2人とも、気付いてたんだ。
私が寝不足になってた原因。
やっぱ2人はすごいな…

「…わかりました。今日は二人の言うとおりに帰ります。帰っていっぱい考えて、結論を出します」

「それがいいよ」「そうそう」

「朱里ちゃん…ゆうちゃん…」

「もしなんかあったらいつでも連絡頂戴ね」

「あっはい」

「先生にはあたしから言っとくからしーちゃんは安心して帰ってね」

「はっはい。何から何までありがとうございます」

「いいのいいの。友達でしょ?」

「はいっ」

「じゃあまた明日ね」

「はっはい、また明日…」

私は帰ることにした。