お姫様のオオカミ

「…失礼します。詩音ちゃんのお迎えに…え?」

「あっ朱里ちゃん…」

朱里ちゃんが来た。
これでもう安心だ。

「先生!詩音ちゃんに何してるんですか!!」

朱里ちゃんの大声と共に朱里ちゃんの胸の中に。
朱里ちゃんに抱きしめられた。

「何って…生徒の体調を気にかけてただけだけど」

「だからってそんなに近付いてやらなくてもいいじゃないですか!!セクハラです」

「どこをどう見たらセクハラなんだ…迎えに来たのならさっさと連れて行け」

先生は自分の席へ戻っていった。

「言われなくてもそうします。行こう、詩音ちゃん」

「えっあっうん」

「失礼しました」

「あっありがとうございました。失礼します…」

「お礼なんか言わなくていいのっ」

「えっ?」

朱里ちゃんに連れられ、保健室を出た。


「…あれが春瀬さんか。桜井も隅に置けないなぁ」